甲状腺の病気について

玉城 和子

2007年10月03日 08:25

昨日、ハーブのうがい薬で甲状腺の病気について触れたら、その夜タケシの番組で、タイムリーなことにバセドウ病を取り上げていました。

先週、美容学校の方も内分泌系(ホルモン)のお勉強でした。普段は寝ている子も多いんですが、これからの美容師は中からも綺麗にするダイエットやエステのお仕事も増えてくるよと言うと、いつもよりはよく授業を聞いてくれましたよ。

少しここでもお話してみますね


甲状腺の病気は、大きく分けて二つ。機能亢進症と機能低下症です。
女性に多く、20~40歳に特に多いんですが、50・60代で発症する方もいます。

●甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

  甲状腺ホルモンがじゃんじゃんでます。
  甲状腺ホルモンは、一般代謝を増大させるホルモン。

  このホルモンが出すぎると、代謝がアップ!
  いつもジョギングしている状態らしいです。
  まず食べても食べても痩せます。食欲も増進。食欲が出すぎて太る場合も。
  暑がり、微熱傾向、発汗。
  心臓ドキドキ、頻脈、息切れ、手の振るえ、
  精神状態も興奮ハイ気味でいつもカサカサして、イライラ、不眠。
  筋力低下、疲れやすく、生理不順、不妊
  そして、30%くらいに人に眼球突出。目がギョロっしてきます。
  治療:甲状腺ホルモンを抑える薬を飲みます。

  ピンクレディーのケイちゃんが機能亢進症だったそうです。
  更年期障害と勘違いしていたらしいですね。
  熱くなったり、汗かいたりとちょっと似てますね




●甲状腺機能低下症(橋本病など)

  甲状腺ホルモンが少なくなっている病気。代謝がダウン!

  体重増加、寒がり、低体温。
  徐脈、息切れ、生理不順、コレステロール上昇。
  のどの嗄れ、違和感。(のどの調子が悪くて耳鼻科ずっと通っていても治らず、
  実は甲状腺が悪かったということも)
  治療:甲状腺ホルモンを内服します。
  注意:ヨードを多く含む、イソジンのうがいや昆布類で病状が
      悪化
することがあるので、使用を控えましょう。
  


甲状腺の病気は、代謝だけでなく、
心臓などにも影響を与え心不全を招くこともあります。
きちんと治療が必要な病気ですので、
こころ当たりがある方は、甲状腺外来がある病院で検査してみてくださいね。
血液検査とのどのエコーなどで調べると分かります。

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