2007年01月04日
セントジョーンズワート

本を開くと、「身体がだるく、やる気が起きない人を明るく元気にするハッピーハーブ」とあります。
精神安定作用が期待できるとしてサプリメントにもなっています。
くせの無い味です。ミントとも合います。ハーブティーとしてどうぞ♪
しかし、このセントジョーンズワートは、たくさんの薬と相互作用があります。治療効果に影響を与えるものも多いので、お薬を服用している人はよく確認しましょう。
平成12年に厚生省より相互作用に注意するよう呼びかける発表がありました。
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セントジョーンズワート St.John's Wort(SJW)
【学名】Hypericum perforatum(オトギリソウ科)
【別名】セイヨウオトイギリソウ
【使用部分】全草
【栽培のポイント】土壌は選ばず、育てやすい。多年草。
【薬理作用】鎮静作用。更年期障害によるうつ症状、自律神経失調症の改善。消炎作用、去痰作用、利尿作用。
【原産地】ヨーロッパ
【使用上の注意】相互作用があるので、常用している薬がある人は、病院や薬局で必ず確認を。
【相互作用】薬物代謝酵素チトクロームP450、特にサブタイプであるCYP3A4及びCYP1A2を誘導します。
SJWと併用すると効果が弱くなる可能性がある薬剤に、抗HIV薬、ワルファリン(血栓予防薬)、シクロスポリン(免疫抑制剤)、タクロリムス(免疫抑制剤)、経口避妊薬、ジゴキシン(強心剤)、テオフィリン(気管支拡張剤)、抗てんかん薬、抗不整脈薬などです。併用すると治療効果が落ちます。
酵素誘導とは、薬物が代謝されるのをスピードアップしてしまうので、同じ量の薬剤を服用していても、血中濃度が下がり、期待した効果が現れなくなります。
血栓予防のワルファリンだと脳梗塞を招いたり、経口避妊薬では思わぬ妊娠、気管支拡張剤のテオフィリンでは喘息発作を招く恐れがあるということです。
ハーブでもサプリメントでも相互作用があります。病院や薬局できちんと報告して確認してくださいね♪
Posted by 玉城 和子 at 14:00│Comments(0)
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